二ヶ月生後二ヵ月の子猫はなにができる?体重や成長記録まとめ
2018/05/15
子猫は二ヵ月もすると体重が増え、だいぶ猫らしい体つきになります。
体が大きくなるにつれてできることも増えて、一か月目の大人しいころに比べると、暴れまわったり、興味関心がたくさんのことに出てきたりと、見ているととても豊かな表情が見えます。
今回は、生後二か月の子猫の成長の変化の記録をまとめます。
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生後二ヶ月の子猫の体重
正確な体重測定は、生後三ヶ月から通常は行うほうが正確です。
というのは子猫は非常に成長が初期段階で早いので、数日経過すると数百グラム単位で体重が増えるからです。
生後三ヶ月の子猫で、平均は1~1.5キロの範囲ですので、生後二ヶ月の場合は、おそよ700グラム前後、和猫で500グラムですが、これは正確な数字とは言えません。
体重の測り方ですが、これは必ず計測する”シチュエーション”を統一することです。
準備するもの
1.500グラム単位で計測できる測り(出来れば電子測り)
2.子猫を収納できる箱(底の深いもの)
2の箱を測りに乗せて目盛りをゼロにし、子猫の体重を測ります。
測る時は餌を与えた後、あるいは与える前など、どちらか一方で統一し、週の何曜日に計測するかを決めて、生後4ヶ月から半年間は、体重を定期的に測って成長を記録したほうが良いです。
子猫の睡眠時間
生後二ヶ月の子猫の場合は、まだまだ赤ちゃんです。まだ一緒に遊べるほど内蔵もしっかり成長していません。
ようやくカリカリのドライフードをなんとか食べられる程度です。離乳を終わった直後に近いと覚えておくと良いです。
そのため、餌を与えたら必ず休ませます。成猫でも猫の睡眠時間は平均で1日12時間程度と、非常に長いです。
その殆どは昼間ですので、正に「寝子(猫の語源)」です。
1歳未満の生後2ヶ月の子猫の睡眠時間は、平均で1日18時間ですので、ほとんど寝て過ごしているといえます。
生後2ヶ月の歯の状態は?
子猫にも乳歯があり、猫の永久歯は生後半年ほどで揃いますが、中にはもう少し時間が係る子がいます。
生後2ヶ月過ぎであれば、ほぼ全て永久歯に生え変わっているので、ドライフードを与えられます。
乳歯は切歯が上下左右3本ずつ、犬歯上下左右1本ずつですが、通常ペットショップで販売される子猫は、ドライフードが食べられる個体に限られていることがほとんどですので、あまり気にしなくても大丈夫です。
生後二ヶ月以降からも乳歯が抜けることもありますが、心配いりません。
生後二ヶ月の猫の顔つきの特徴
成猫とは違って、特に生後二ヶ月の子猫の顔は、丸い顔で目と鼻が中央に集まった独特の顔つきになっています。
ここから徐々に顔が前に成長し始めるので、生後三ヶ月から四ヶ月くらいで、顔つきが変わってきます。
骨の成長に対して筋肉がやや遅れて成長するので、痩せて見えることもありますが、食欲が通常通りあれば問題ありません。
ただし体重測定は生後三ヶ月以上は続けたほうが良いと思います。
甘噛について
諸説色々ありますが、生後二ヶ月の子猫の場合は、歯が生え揃ってもむず痒いことがあるようで、頻繁に物を噛むことが多いです。
しかし、まだまだしつけには無理がある時期なので、ある程度は多目に許してあげた方が良いです。
「ダメ!」などの強い言葉は使わずに、ちょっと強く噛んだ時には、子猫の両目を手のひらで隠して、口から噛んだものを離すようにしましょう。
この時、目を塞がずに噛んだものを無理に引っ張ると、子猫は遊びと勘違いしてしまい、後に物を噛んで遊ぶ癖を覚えるのでよく注意してください。
またおもちゃですが、安全なゴム製のおもちゃもペットショップで売られていますし、無ければ清潔なタオル一枚でも与えておけば安心です。
噛む行為をやめさせることを、無理やり生後二ヶ月の時期に行うのはあまり良くありません。これも子猫特有の”甘え”の行動です。
母猫でも、こうした子猫のじゃれつきを温かく受け入れています。
生後三ヶ月を過ぎると、こうした甘えの行動は消えていくので、本当に短い間の子猫の可愛い仕草とはいえます。
子猫の予防接種、ワクチンには要注意
最近ではペットショップでも、「ワクチン済み」で販売される猫が増えて来ましたが、これもやや誤解が多いように見受けられます。
ワクチンとは、免疫機能を高めるために、ウイルスなどを無毒化し、それを敢えて猫の体内に注入して細胞にダメージを与えて、機能を高めることが狙いです。つまり「毒をもって毒を制す」という手段です。
そもそも、生まれたての子猫は免疫抵抗力がほぼ皆無で、母猫の母乳と母猫が子猫の体を舐めることで、母猫の免疫が子猫に移って初めて免疫機能がスタートするのです。
母乳を充分に与えられたブリーダー個体の生後二ヶ月の子猫の場合は、約2ヶ月弱辺りでこの初期免疫機能が消失しますが、
猫エイズなどの病気は既に成長した主に野外にいる野良猫がキャリア、つまりウイルス保持個体なので、完全な家猫として室外に出さない場合は、ワクチンに関してそれほど神経質になる必要はありません。
従って、骨格も筋肉も体力も出来上がってくる、生後四ヶ月辺りで検討してみて良いと思います。
母猫から初めての母乳を貰ったことがない完全な人工飼育の子猫の場合は、ワクチンは生後二ヶ月でも施す場合がありますが、かなりリスクを伴うので要注意です。
トイレのしつけについて
生後二ヶ月の子猫の場合でも、トイレは早い時期から覚えますので、このトイレのしつけは飼い始めてすぐから始めて構いません。
しつけといっても、なかなか分かりづらいと思います。そこで、このトイレのしつけの方法を簡単に説明します。
1.最初のトイレ訓練
・餌と水を与えて、しばらく観察する
・子猫が室内でウロウロし始めたら、トイレに連れて行く
・その場から離れて、しばらく観察する
・しゃがんでしているようだったら、子猫に近づく
・糞や尿を確認したら、もう一度猫をトイレに入れてあげる
・猫の前足を持って、糞や尿に砂をかけてあげる
・以上をトイレの度に繰り返し、およそ3日以上続けて子猫だけでやらせてみる
・糞や尿は、しばらくトイレに自分の臭いをつけるために、しつけが終わるまで放置する
2.別の場所で糞や尿をしていた場合
・糞や尿をティッシュなどで拭き取り、その場所を完全に消毒、消臭する
・拭き取ったティッシュを持って、子猫を抱えてトイレに連れて行く
・糞や尿がついたティッシュをトイレの砂の上に置く
・1と同じ様に、前足で砂をかける動作をさせる
・以降は1と同じ
生後二ヶ月の子猫の糞尿はまだまだ非常に少ないので、衛生面でそれほど気にする必要はありません。
しつけが完全に終わるまでは、トイレの砂は交換はしないでください。
他は、糞の場合は、硬さを確認し、糞が下痢のように軟便になっていないかを確認してください。
また糞などは、肛門付近をティッシュなどで軽く撫でて刺激すると、排便を促せる場合もあります。
これも母猫が子猫によくやっている行為です。
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遊び時間に要注意
生後二ヶ月の子猫は、まだまだ赤ちゃんですので、飼い主さんと一緒に遊ぶのは、少々負担が重いですね。
前述したように生後二ヶ月の子猫の睡眠時間は1日の半分以上ですから、ほぼ「寝るのが仕事」です。
あまり抱きかかえたり、遊んで興奮させて睡眠に弊害がでてくると、体重が減り、むしろ体力が減りますので、子猫を構うにしても撫でる程度で、子猫が自分で遊んでいる様子を近くで観察する程度で良いです。
実際、母猫が子猫の世話をする時も、授乳以外は、ほとんど放任主義です。
餌の回数と時間と量
生後二ヶ月の猫の餌の量は、ペットショップから連れて来た場合は、そのショップから普段与えていた量を参考にしてください。
ただし、量が増える分には問題はありません。
減るほうが深刻です。譲ってもらった生後二ヶ月の猫の場合は、大さじスプーン2杯位をまず与えて見て、どれくらいで食べきるか観察してください。
ここで要注意は、「与えすぎ」です。あまりお腹いっぱいに生後二ヶ月の子猫に餌を与えると、その後に激しい遊びの運動などで、食べた餌を吐き戻してしまうことがあるからです。
餌を与えたら、その後はそっとしておいて、消化の妨げにならないように、子猫を休ませましょう。
3日ずつくらいのタイミングで、餌の量は少しずつ増えて行きますので、与え過ぎないように調整してください。
また、餌の時間については、犬のように決まった時間を設ける必要は、必ずしも必要はないものです。
猫の場合は成猫でも、お腹が減れば何度でも餌を食べるので、1度に餌入れに山盛りにしておくのは良くありませんが、すこし餌が残っていっても、清潔でまだ食べられるのなら、そのままにしておきます。
生後三ヶ月くらいで餌入れには、常に新鮮な餌がある状態で構いません。猫は少し食べて、時間をおいてまた食べるという習性があります。
生後二ヶ月飲み水の量
猫の飲む水の量は、非常に少ないのが特徴です。
元々、多量の水を飲まずに汗をかかず、効率よく体内の水分を保持できるのが猫の特性なので、生後二ヶ月の子猫の場合は、更に水の量も少ないです。
しかし、ドライフードを与えている以上は、飲水は常備が不可欠です。出来れば開放的な器ではなく、「猫用ウォーターサーバー」の利用が良いですね。
器とボトルがセットになったもので、子猫が飲んだ分、ボトルから水が供給されます。ボトルの水は毎日変える方が良いです。
子猫の高さに合わせたものを準備しましょう。水も猫が飲みたい時にあるのが理想です。
生後二ヶ月の子猫には、母猫の代わりが必要
何度も説明してきたように、生後二ヶ月の猫は、まだまだ成長時期の初期段階、赤ちゃんと同じです。
子猫は母猫の回りでじゃれ合い、遊びながら母親の温かい眼差しを感じながら、すくすくと育ちます。
この観察こそ、子猫との正しい関係性です。無理やり抱いたりすることだけが、愛情表現ではありません。
常にそばにいて、自分のことを見てくれているのが、子猫の精神性において、とても落ち着くことなのです。
時々名前を呼んだり、笑顔で見守るだけでも、充分飼い主さんの愛情は、母猫に通じるものがあります。
これは簡単なようでいて、「いつも同じ対応」というわけには行かないのが、人の感情です。
私生活の中でどうしても、その時の気分で同じ態度で望めないのが人間と言うものです。
ですが、生後二ヶ月の子猫は、まだまだ人の感情を読み取れません。母猫の代わりとして、子猫には猫らしい愛情の注ぎ方があるものです。
本当に子猫の成長は早いので、あっという間に子猫の期間は過ぎてしまいます。
この間は、それこそ多少自分は犠牲にしてでも、子猫に愛情を注ぐべきでしょう。
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