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子猫がミルクを飲まない8つの原因と対処法。衰弱しきっていた子猫が復活!

   

子猫は体が衰弱していたり、飲ませ方が悪いなどの原因で、ミルクを飲まないことがあります。

衰弱しきっている危険な状態でなければ、ミルクを飲ませ方方法を変えるだけでたいていの場合飲んでくれるようになります。

今回は、子猫がミルクを飲まない原因についてをご紹介します。

ミルクの飲ませ方は「生後0日~8週間目までの子猫のミルクの与え方。飲まない場合の原因について」をご覧ください。

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ミルクを飲まない原因

体温が冷えている

長い時間放置されたり、冬場などは子猫の体温が冷えており、消化管の活動がにぶってしまっています。

このときはお腹が減っていてもミルクを飲むことができないので、まずは体を温めることが先決です。

冬だったら部屋の温度をあげて、猫を毛布やタオルで包み、体温を上げましょう。

 

お腹いっぱいになっている

子猫は胃袋が小さいため、一度に飲める量は限られています。

生後2週間目までの子猫は、本当に1回に飲める量が少しなので、人間の感覚でいうと、「えっもう終わり?」というくらいの量です。

 

そのため、あまり飲まなくても既定の量にまで達していたら問題ありません。

小分けして何度も与えることを念頭に置きましょう。

また、1日に飲めるミルク量は体重の8%となっています。

 

姿勢が間違っている

よくある間違いなのですが、人間の赤ちゃんのように抱きかかえてミルクをあげると、子猫はミルクを飲んでくれません。

子猫が母猫の母乳を飲むときの姿勢を思い出すと、自分で母乳を吸いに行って、お腹を這いつくばらせていますよね。

あの姿勢でなければミルクを飲む体制が取れていないので、必ずお腹を地面にくっつけてから飲ませましょう。

 

吸い口が大きすぎる

哺乳瓶でたまにあることなんですが、吸い口が子猫の口のサイズにあっておらず、大きすぎることがあります。

人間用や犬の哺乳瓶で与えるとこの問題が起きやすく、この場合は子猫用の哺乳瓶に変えることで解決します。

 

吸い口は破損しやすいので、毎回破損がないかチェックして与えましょう。

哺乳瓶をさかさまにしてみて、ミルクが一滴はみ出すかを確認しましょう。

しない場合は、吸い口が小さすぎるので、はさみで切って少し大きくすると飲みやすくなります。

 

体力消耗しすぎて飲めなくなっている

長い時間放置されて、飲まず食わずでいた子猫は、体力が消耗しきって、自分でミルクを飲めなくなっています。

スポイトで強制的に与えても飲んでくれない場合は、病院にかかるしかありません。

このとき猫の体は、脱水症状と低血糖を起こしていて危険な状態です。

 

ミルクが冷めてしまう

子猫はミルクの温度に敏感です。

36度~39度の温度にミルクを保っていないと、食べ物だと認識してくれず飲んでくれません。

 

最初のころはミルクをあげることに手間取って、その間にミルクの温度が下がってしまうことがあります。

そのときは温度の様子をみながら、電子レンジでチンをして温めなおすと飲んでくれます。

 

尿、便がたまっている

お腹に尿や便がたまっていると、ミルクを飲むことができません。

飲んでくれないときはまずはお尻をさすって、排尿、排便をしないかを確かめてみましょう。

お腹がぱーんと膨れている場合は、この原因の可能性が高いです。

 

すでに固形食を食べている

子猫でも野良の場合、小さくてもすでに生きるためにミルクや流動食ではなく、固形食を食べていた可能性があります。

通常ならミルクを飲んでいるような時期でも、母猫や助けてくれる人がいないと、子猫も必死に生きようと、大きな肉だって食べます。

 

とにかく食べられる物なら必死に食べていた可能性があり、逆にミルクを飲んだ経験がないかもしれません。

この場合、ミルクではなくもうウェットフードや食べられるならドライフードに移行して大丈夫です。

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病院から手の施しようがないといわれた瀕死の子猫

上記の項目をすべて見直してみて、それでも飲んでくれないなら脱水症状を起こし、消化器官がひじょうに弱っていると考えられます。

すぐに動物病院へ連れて行って、点滴と診断をしてもらわなければ危険です。

治療が間に合えば、まだ助かることも可能です。

 

しかしあまりに小さすぎる、生後1週間未満の子猫がミルクを飲まない場合は、危険度はかなり高いです。

病院でも体が小さすぎるため処置することができず、何もできないということがあります。

 

こうなると、24時間体制で声をかけながら体を温めて、なんとかミルクを飲ませるように頑張らなくてはなりません。

哺乳瓶を使用して飲む力はないので、口に数滴ミルクをつけて、ぺろぺろと舐めるようにさせましょう。

 

わたしは一度このような瀕死状態の子猫を拾いましたが、病院へ行っても「これはもう、手の施しようがありませんね」と言われました。

家に連れて帰ってタオルでぐるぐる巻きにして、「頑張るんだよ!」と声をかけながら、何時間も体をさすっていました。

 

なんとか口にミルクをつけると、ほんの1ccとかですが舐めてくれるので、その状態を家族交代制で3日間続けました。

すると、4日目に口を開けて、シリンジからミルクを僅かながら飲んでくれたんです。

このときは思わずほっとしたため息がでました。

 

それから徐々にミルクを飲める量が増えていき、やがては哺乳瓶から自分でミルクを吸えるまでに快復しました。

今では9歳になり、体重も5キロと大きく、というかちょっと肥満ぎみになりぬくぬくと生活しています。

病院でも手の施しようがないと言われたような状態でも、諦めずに猫の生きる力を信じ、それを存分に発揮させてあげることができれば、回復はできます。

 

6匹のうち1匹だけがミルクを飲まない

うちで飼っている茶トラのトラちゃんが出産したとき、子猫が6匹生まれました。

5匹は元気がよく争うようにして母猫の母乳を飲むのですが、1匹だけ体が小さく、母乳を飲みにいかない子猫がいました。

 

みんなと同じようにしているのに、なぜ1匹だけ差が出てしまうんだろうと思い、獣医さんに聞いてみました。

すると、猫は一度にたくさんの赤ちゃんを産む多産系の動物で、これは種の生存には欠かせないものです。

生まれた赤ちゃんがすべて育つことは目標ではなく、3分の1でも育ってくれたら種の存続ができるということだそうです。

 

そのため、母猫のお腹にいるときから生存競争は始まっており、体が強い個体、弱い個体ができてしまうのだそうです。

そして生まれてもミルクを飲みに行くことができない、あるいはほかの兄弟に競り負けてミルクが飲めないという状態になり、さらに状態が悪化していきます。

 

こうなると自然界ではそのままになってしまいます。

このような元々体が弱い子猫は、母猫に任せるのではなく人間がお世話してあげて、人口の子猫用ミルクを飲ませなくてはなりません。

 

兄弟猫は母猫の元で温まっているのに、その猫だけすみっこにいるようなら、母猫とは引き離して別で管理しましょう。

育児をしている段階で母猫に母性はありますが、人間のようにすべての赤ちゃんを育てようという気はないのが猫、というか多産系の動物の特徴です。


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