子猫の危険な衰弱レベルと対処法。保護したらすることの手順まとめ
2018/06/16
衰弱した子猫を見つけて保護した場合の対処方法です。
見過ごしたら死んでしまうという危険な状態だったらすぐに対処しなくてはいけません。
それと、保護した場合の子猫の状態を見極めることも大切ですよ。
今回は、衰弱している子猫を保護したらすることの手順をご紹介します。
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子猫の状態を確かめる
とにもかくにも、子猫の状態を確かめなくてはいけません。
猫を保護した場合は、とにかく衰弱状態のチェックですよ。
衰弱なのか怪我をしているのかを見極める必要もありますね。
それと子猫でも多少の幅があります。離乳前なのか離乳後なのかということですね。
これって、初心者でもけっこう簡単に見分けがつくのですけど、歯が生えそろってなかったら離乳前で、生えそろっていたら離乳後くらいの気持ちでいいですよ。
それと、猫の場合は乳歯が生えそろってもすぐに大人の歯に生え替わるんですよ。このあたりはそれほど気にしなくてもいいでしょう。
歯が生えているかどうかくらいでいいですし、ミルクを与えても飲みますけど、離乳後だったらそれだけでは栄養が足りないので何か柔らかめのものも食べさせてください。
子猫の衰弱状態をチェック
気にしなくてはいけないのは、子猫の衰弱状態ですよ。
危険レベルでしたら、適切な対処をしなくては命に関わることになります。
というよりも、子猫の元気がなかった場合は衰弱状態云々よりも危険水域に入っていると考えたほうがいいと思います。
子猫の場合でも、元気に走り回っている野良猫を捕まえるのはほとんど無理です。
それが、子猫であっても捕まえられるということは、それだけ子猫が弱っているということですよ。
病気なのか、何も食べていなくて衰弱しきっているのか、怪我をしているのか…怪我の場合は外傷があるかないかで多少なりでも判断がつきますね。
病院で診てもらう前に
子猫が衰弱して元気がないのでしたら、安易に自分で何かをしようとするよりも病院に連れていったほうがいいでしょう。
それでも、単に空腹で衰弱しきっている場合もあるんですよ。
ですので、子猫ですから、ミルクを与えるとか子猫用のペットフードを与えるなどでとりあえず食べるかどうかも確認したほうがいいでしょう。
ぐったりしている場合でも何か口に含めば、多少でも食べようとする元気を見せてくれたら安心しますよね。
食べたいけど体が動かない、いうことを効かないというのでしたら、速やかに病院に連れていきましょう。
子猫が衰弱しているときの自分でできる対処法
子猫が衰弱していたら、できるだけ早く病院に連れていったほうがいいのですけど、場合によってはすぐに連れて行くことができない場合もあります。
そのときは、自分で何らかの対処をしなくてはいけません。
危険レベルであっても、子猫も必死で生きようといているので、しっかりと対処してあげたいものです。
子猫の状態を把握する
子猫の状態を把握するのは大事ですよ。
衰弱状態もそうですけど、離乳前か離乳後かということです。
子猫を何度も飼ったことのある人でしたら、子猫の大きさや歯の生え具合などから離乳前か離乳後かの判断がつくのですけど、子猫を保護するのが初めてという人でしたら、この判断もなかなか難しいと思います。
見分け方としては、上顎を指で触れるなどして、歯があるかどうかを確認します。
歯が生えていれば、離乳後あるいは離乳しかけていると考えていいです。
子猫の場合、犬歯と呼ばれる尖った歯が最初に生えます。
子猫は口を開けていても、小さくて口の中が見えないので、小指を子猫の口の中に入れて歯が生えているのかどうかを確認する必要があります。
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離乳前の子猫の場合
見るからに衰弱しきっている場合は、体温も下がっていて冷たくなっていることが多いです。
そのため、子猫の体に触れてみて冷えきっている場合は保温が最優先となります。
体が冷たい子猫を温める方法ですが、お湯に直接入れるのではなく、ビニール袋に子猫を入れてお湯の中に入れましょう。お湯の温度は、人肌くらいの36度37度くらいで十分です。
要するに湯せんですね。
お湯に直接つけてしまうと、後の対処が悪いとさらに体温を下げてしまいかねません。
冷え切った子猫を温めるのは湯せんが一番ですよ。
それと、ミルクなのですが、牛乳を温めて飲ませたらいいと短絡的に考えてしまいがちです。
大人の猫でしたらそれでもいいのですが、離乳前の子猫の場合はミルクが主食ですから、猫用の粉ミルクを飲ませるようにしましょう。
わたしたちが普段飲む牛乳は糖質が多くて、糖質を体内で分解出来ない子猫が飲んだら下痢をしてしまうのです。
衰弱しきった子猫にとって下痢は、命取りになりかねません。
必ず子猫専用の粉ミルクを説明書通りの適切な分量と温度を守って子猫に飲ませてください。
猫用の粉ミルクがない場合は、砂糖水やスポーツドリンクを応急的に使います。
今ある命が大切ですから、とりあえずの応急処置ですね。
哺乳瓶があればそれを使って飲ませるのですが、飲む力もないくらい衰弱している場合が多いです。
その場合はスポイトなどを使って猫の口の中に入れてあげてください。
スポイトもない場合はティッシュに湿らせるなどして口に中に入れるようにしましょう。
子猫の保護について気をつけたいこと
子猫の保護については、衰弱しきっている場合はとにかく体を温めることが大切です。
体温が下がっているということは、かなり危険な状態です。
反対に熱があるくらいのほうが安心ですよ。
ですから、前述した湯せんの他には、寝床などにも気を遣うようにしてください。
使い捨てカイロや湯たんぽを敷くなどの対処もいいでしょう。
暖房で部屋の中を暖めることも大切ですよ。
わたしの場合は、子猫用のミルクを用意できなかったので、とりあえずの応急処置として砂糖水を飲ませました。
しかも、哺乳瓶はないし、スポイトもないという状況だったので、スポンジに砂糖水を含ませて猫の口の中に一滴ずつ飲ませるといった感じでしたね。
それでも、飲もうとする子猫の生命力にすごく感動しました。
市販の牛乳を飲ませるのはNGですが、それと同時に体を洗いたいからといってお湯につけるのもNGです。
体力が回復するまでは湯せんなどの方法で体を温めてあげてください。
子猫は思った以上に生命力があります。
黙っているよりも、ニャーニャー鳴いてくれるほうが生きている実感を感じられてうれしいですよ。
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