子猫の性格が決まる8つの要因。人なつっこい猫になるには?
猫の性格は、子猫のあいだに決まります。
子猫の性格が決まるのは、生まれる前の先天的な要素と、生まれた後の後天的な要素との2つが組み合わさって決まります。
子猫の母猫や兄弟猫との接しかた、人との接し方で、子猫の脳は活発に動き、いろんなことを考えます。
今回は、子猫の性格が決まる要因をご紹介します。
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子猫の性格を決める要素 先天性の要因
父猫の遺伝によるもの
人間の趣向は親の遺伝によるところが強いですが、猫も遺伝の影響は強い動物だとされています。
とくに、性格的な要因は父親の影響が強く、子猫の父猫を知っていれば、ある程度性格が予想できるとされます。
ボス猫でナワバリを支配しているタイプだったなら、強く攻撃的な性格に。
温厚で執着心が低いタイプだったら、優しくておおらかな子猫が生まれると予想されます。
母親のおなかにいるときの影響
いくら父親の性格的な遺伝が強いといっても、子猫が母猫のお腹のなかにいるときは、母親の影響を受けます。
母猫が妊娠しているときにストレスを受ける環境にあれば、生まれる子猫は思考が極端になるとされます。
兄弟に対して思いやりがなかったり、人にやさしくされても慣れなかったりと、扱いずらくなります。
母猫が飼われていたり、野良であったとしても食べるものに困らず、安全に暮らしているなら大らかな子猫が生まれるでしょう。
猫の毛色で見分ける性格
猫は毛色で性格がある程度わかるというほど、毛色で判断ができます。
その理由は、遺伝的な要素が強く、クールな猫は黒色というように、毛色が代々遺伝してきたからと考えられます。
なので血液型占いよりは信頼性が高く、ある程度性格的な要素を判断する基準となります。
白色→プライドが高い、1人が好き、品がある
黒猫→頭がよく賢い、おっとりしている、鳴き声をあまりあげない
グレー→落ち着いている、こだわりが強い、繊細
サビ猫→人なつっこい、優しい、臆病な面があり知らない人からは隠れる
三毛猫→猫のなかでもツンデレの女王様気質、気が強い、集団のなかで孤立しがち
白黒→我慢強い、多頭飼いに向いていて面倒見がいい、のんびりしている
キジ、サバ猫→自己主張が激しい、甘えるのが上手、遊ぶのが好き
茶トラ→怖がり、甘えん坊、気が優しい
白黒のぶち猫→極端な性格、ミステリアス、ツンデレ
猫の種類で見分ける性格
スコティッシュフォールド→愛情深く優しい、大人しい
アメリカンショートヘア→人懐っこく猫以外の動物とも相性がいい、素直
ラグドール→抱っこ大好き、大らか
ブリティッシュショートヘア→おっとりしている、新しい環境に慣れる適応力がばつぐん
ロシアンブルー→知らない人の前には出ない怖がり、飼い主にはよくなつく、ほとんど鳴かない
マンチカン→好奇心が強くよく動く、陽気
ベンガル→好奇心旺盛でよく動く、遊ぶのが大好き、飼い主にはよくなつく
シャム猫→警戒心が強い、慣れると甘えん坊、遊ぶのが大好き
シンガプーラ→活発、あまり鳴かない、好奇心旺盛
エキゾチックショートヘア→賢い、好奇心旺盛、寂しがりや
メインクーン→温和、優しい、人見知りしない
ノルウェージャンフォレストキャット→温和、人懐っこい、頭が良い
ペルシャ→のんびり、マイペース、愛情深い
雑種(短毛)→活発、好奇心旺盛、警戒心が強い
雑種(長毛)→大人しい、賢い、ミステリアス
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子猫の性格を決める要素 後天的な要因
母猫と過ごした時間
生まれてから生後2か月のあいだ、母猫とじゅうぶんな時間を過ごした子猫は、警戒心が弱くなる傾向にあります。
母猫に守られているという安心感から、警戒心を強くもたなくても過ごせていたおかげですね。
そのため性格が温和で、猫同士で出会っても喧嘩せようとせず、平和的な解決を望む性格になります。
また、頭が柔らかい時期に母猫からさまざまなことを学ぶため、知能が発達し、頭が良いこになります。
母猫との時間が短かった子猫は、警戒心が強く、闘争心が強くなります。
けんかっ早く、ナワバリ意識が強い性格になります。よくも悪くも体育会系といったところですね。
兄弟猫との時間
兄弟猫と一緒に過ごした時間が長い子猫は、噛む力や自分の爪の威力を体感するため、甘噛みができるようになります。
人を噛むことがあっても甘噛みで、爪も出さなくなるので優しいこになります。
逆に兄弟猫と過ごせなかった子猫は、噛む力の威力が分からないので、強く噛んだりひっかいたりと、暴力的な性格になります。
集団行動も学べなかったせいで、成猫になってから多頭飼いしても、集団のなかで孤立しがちです。
この場合は、一人が好きなので、一匹飼いが猫にとってもストレスがなくおすすめです。
栄養の問題
妊娠中や出産後、子猫にじゅうぶんな栄養がいきわたっていないと、精神的に不安定になるとされています。
脳の活動も少なくなるため、狩りも賢くすることができません。
攻撃的ですが、意味なく攻撃性を発揮することもあります。
兄弟猫が多いと、母猫の母乳だけでは栄養が3分の1不足するという結果がでているので、人が育てる場合は母猫の母乳プラス人工ミルクも与えたほうがいいです。
社会化期
子猫は生後3~7週間目のことを「社会化期」といい、その間どう過ごすかでその後の性格が決定するとされています。
脳が活発になり、その期間接した人や物に愛着を示し、多くのことを覚える時期です。
この時期に人間に触れ合わないと、成猫になってからも人に完全になつくのは難しい、時間がかかります。
社会化期に人に接していた子猫は、人に慣れて信頼し、抱っこが大好きな甘えん坊な猫になります。
去勢手術
去勢手術すると、猫の性格が大人しくなる場合が多いです。
これはホルモンの影響が強いとされていて、本能を断ち切られたことにより、余計なストレスを感じにくくなります。
とくにオス猫が去勢手術の影響は強く、早い時期に去勢手術をするほど、甘えん坊になるこが多いです。
メス猫も大人しくなる傾向があり、活発的だった行動がゆったりと落ち着きます。
人と接する時間
子猫は人と接する時間が長ければ長いほど、人好きになります。
一人や限定的な人との触れ合いが多ければ、内向的で内弁慶な性格になります。
お家にお客さんが多くきたり、たくさんの人と触れ合う機会が多いと社交的な性格になります。
1日40分以上の人との触れ合いが猫を幸福にされるとされているので、たくさん声をかけてあげましょう。
成猫になると性格は変わらない?
子猫のときに基礎となる性格は決まりますが、大人になると性格がまったく変わらないかというと、そうではありません。
人間でも、大勢のひとが苦手だったとしても、大勢のひとのなかで楽しい経験をしたり、場数を踏んでなれたりすると、その状況を楽しいと感じるようになります。
基本的には苦手でも、気持ちが楽になったりすることが、猫にもあるということです。
わたしは7歳くらいの、初老の猫を拾って飼っていますが、最初は抱っこはおろか、手をだすとひっかかれていました。
野良猫時代の経験から、人を警戒していたのでしょう。
猫のペースに合わせて、徐々に徐々に接していったところ、1年かかりましたが、お膝で寝てくれるようになりました。
人がお家に訪ねてくると押し入れに隠れていましたが、家族のなかでは大丈夫になりますた。
基本的に人は怖くて嫌いでも、気持ちが開いて一定の人にだけなら、信頼できるようになるのでしょう。
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