子猫の乳歯の生え変わり時期。永久歯との見分け方
2018/05/18
子猫も人間と同じように、子供のころの乳歯から、大人のしっかりした永久歯に生え変わります。
永久歯になると、固いものでも噛み切れるようになり、お肉でも食べられるようになります。
今回は、乳歯が生え変わる時期と、永久歯との見分け方についてをご紹介します。
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子猫の乳歯
子猫は生後2週間目くらいから乳歯が生え始め、生まれてから約1ヶ月後には乳歯は生え揃います。
通常は2ヶ月ほどあれば、その子猫の乳歯は揃っていると言った感じです。
乳歯として生えてくるのは、切歯と犬歯、前臼歯の3種類で、切歯は上下左右で3本づつ、犬歯は上下左右で1本づつです。
前臼歯は上顎に6本、下顎には4本となります。
説場は食べ物と獲物を噛み付いて逃さないようにする役割があり、毛づくろいでもクシの代わりに子猫でも使います。
子猫の永久歯への生え変わり時期
乳歯は生後3ヶ月辺りから、生後6ヶ月の間に永久歯に生え変わるので、徐々に自然と抜けていきます。
この間は猫の歯並びは隙間が多くなりますが、既に歯茎の部分には次に生えてくる、永久歯がほんの少し頭を出しているので、よく観察すればそれを確認できます。
乳歯は非常に小さく、硬いものをあまり強く噛めないので、よく尖っている特徴があります。
そのため、生後2ヶ月の子猫の場合は、乳歯で飼い主さんの手などを噛まれると、すごく痛かったりするのです。
またタオルやソファーの生地なども子猫の乳歯に引っかかってなかなか取れないことがあるので、この時期は観察で目が離せませんね。
初めに抜けやすいのは犬歯です。
次第に奥歯に向けて抜けていくので、この時期の子猫は、歯がムズムズと痒いために、物や飼い主さんの手などを頻繁に噛むようになります。
子猫の乳歯と永久歯の見分け方
犬歯も含めて乳歯は明らかに細く小さいので、尖っている感じです。
小さいので抜けたことに飼い主さんが気が付かない事が多いですが、抜けた乳歯を発見して大切に保管する飼い主さんもいるそうですね。
自然に抜けてしまうので、出血はあまりありませんが、乳歯が抜けると子猫は舌でモグモグやる行動をしている様子もみることがあります。
また乳歯が抜ける時期の子猫は、頻繁に物や手やズボンの裾、タオル地などを噛む行動をしますので、そういった行動を観察できる場合は、近々乳歯が抜けて永久歯が生えてくるサインだと思って間違いありません。
抜けた後の出血も通常は数分で止まるので、物を噛んで乳歯が多少無理やり抜けても、通常は心配要らないのです。
子猫の歯のあ生え変わり時期と餌
子猫の乳歯が生え変わる時期に合わせて、餌をその時期専用に変える必要はあまりありませんが、要注意はその時期にあまり缶詰などの餌は与えないほうが良いですね。
これは、子猫で生後3ヶ月くらいまでのドライフードは、成猫に比べて消化吸収が早く、カンタンに砕けるように調整している場合があるので、丸呑みしても問題にはならないからです。
しかし缶詰のような元から柔らかい餌の場合は、食べかすが歯に付着して、早くから歯石などが付着してしまうので、缶詰の餌にはあまり早くから慣れさせない方が良いのです。
あまり食欲が無いようであれば、ドライフードを砕いたり、固めにお湯でふやかしても構いませんが、顎の筋肉を鍛えるために、なるべく通常のドライフードをメインに与えるようにしましょう。
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猫の歯の本数
子猫の乳歯の数は、全部で26本です。永久歯は徐々に乳歯が抜けた後に、それまで無かった後臼歯が加わるので、全部で30本です。
この後臼歯が生え揃うまでは個体差がありますが、およそ半年ほどで成猫と同じ歯数になります。
子猫の永久歯の生え方は、人間とは違って、顎の骨の中で乳歯が生えた時から既に形成され、成長して伸びています。
この時に生後2ヶ月から乳歯の歯根は溶けて無くなり、乳歯は永久歯に押し出されるように抜けるわけです。
また、乳歯が抜ける前には子猫の口の中がむず痒い感じになるので、よくよだれが多くなる場合もあります。
どんな時に乳歯は抜けるの?
大抵は、子猫がおもちゃやタオルなどの乳歯が引っ借りやすい柔らかい弾力のある物をかじっている時に抜けるようです。
非常に小さいので、通常は餌を食べている時に抜けた乳歯を発見するのはあまり無いですね。
また乳歯を子猫が飲み込んでしまう場合もありますが、普通に排泄させるので、これも心配はいりません。
とにかく、抜け替わりの時期の子猫は、乳歯の回りがむず痒い違和感があるので、物を噛みたい衝動は抑えられないものです。
従って、この時期には、清潔なタオルや、清潔な子猫用のゴム製のおもちゃなどを与えて、子猫自身が遊べるような工夫をしておくのが良いです。
子猫の”歯固め”の時期の行動と仕草
歯固めと言われるのは、乳歯が抜けて永久歯が成長してそれが終わるまでの期間に、子猫が頻繁に物や布地などに噛み付く時期がそれにあたります。
かなり強く噛むこともありますが、この時期は噛み付いて叱りつけずに、手に噛み付いてきたら顎を持ってそっと離すだけで良いでしょう。
声を出して注意しながら手を離すと、子猫は遊びと勘違いして何度もやろうとするので、こうした行動で飼い主さんの手を強く噛む様な行動は、”無言”で離してあげるのが、子猫にとって相手が嫌がってると理解します。
特に成長過程の中で、子猫の一人遊びは、出来るだけ覚えさせたほうが後々成猫になった時に、飼い主さんへの精神的依存度が下がって、飼いやすい猫になってくれます。
従って、出来るだけ子猫は飼い主さんとの関わりは、成長に連れて少なくすることが望ましいです。
残存乳歯に要注意!
特に小さい頃から、缶詰の柔らかいフードや、離乳食からの切り替えが遅かった子猫の中には、残存乳歯で抜けるのがかなり遅れる場合も、一部あるようです。
やわらかすぎる餌は、子猫の歯並びも悪くなるので、そこは過保護は禁物で、食べにくいからといつまでもドライフードをふやかしたり、細かく砕いてしまうのは、程度問題ですね。多少食べづらそうでも、子猫の食べ方に任せて出来るだけ加工しないドライフードそのままで与える方が、乳歯から永久歯に生え変わる手助けにはなるのです。生後5ヶ月以上から歯の様子を見て、かなり犬歯や切歯の生え変わりに難があるようなら、動物病院で残存乳歯除去の治療が必要になります。
子猫の頃から噛み癖をつけるのは良くありませんが、子猫自体が自分で遊ぶ中で、飼い主さんにとって問題の無い子猫用のおもちゃや、タオル地などの子猫に与えた物での範囲でなら、むしろ積極的に噛ませて上あげる方が、永久歯の成長には効果は良い結果になります。
出血が酷い場合は、病院へ
あまり滅多に無いことですが、乳歯が生え変わる直前で、無理やり抜けてしまった場合などで、子猫の歯茎から出血がやや多く、なかなか止まらないときがありますが、その際はやはり動物病院に連れて行って診療が必要となるでしょうね。
ただ、私のも多数の子猫の面倒を見てきましたが、そういった例はまず聞いたことがないので、普通に飼っていれば、心配の無いことだと思って、普通に子猫の面倒を見て良いと思います。
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