子猫がゴロゴロと喉を鳴らす気持ち。鳴らないのはどうして?
子猫がゴロゴロ喉を鳴らす気持ち
安心している
子猫がゴロゴロと喉を鳴らすタイミングでもっとも多いのが、安心しているときです。
母猫や飼い主に守られていると感じたり、かわいがられていると感じると、嬉しくて甘えた気持ちになって、心地よいゴロゴロ音が流れます。
猫のあいだでも、これは「気持ちがいい」「敵意はありません」というサインで、友好なサインです。
子猫をなでているときゴロゴロ喉が鳴ったら、とっても気持ちよくなっているということです。
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お腹いっぱいになっている
子猫は母猫の母乳を飲みますが、そのときゴロゴロと喉を鳴らして「ちゃんと飲んでいると」と母猫にサインを伝えます。
そして母乳を飲み終えた後は、ゴロゴロ音で「お腹いっぱいになったよ」と満足したことを伝えているんですね。
猫は一度の出産で多いときは8匹もの赤ちゃんを産みますが、数が多すぎるため、赤ちゃんの3分の1は栄養不足の状態だというデータがあります。
体が弱く、競争力の弱い子猫が母乳をじゅうぶんに飲むことができず、成長しても平均体重に届かないんですね。
このような競争に負けた子猫は、母乳がじゅうぶんでないのでゴロゴロ言っていません。
母猫もそれはわかっていますが、ここが野生の本能です。
ゴロゴロ言っていない子猫に先に母乳を与えることはなく、たいていの場合は放置します。
というのも、猫は赤ちゃんが3分の1でも育ってくれればいいという本能があるので、弱い個体に力は割いてくれないんですね。
このような子猫は、無事大人になれても子猫のころゴロゴロ言う習慣がなかったので、あまりゴロゴロしなくなります。
遊んでくれることを期待している
子猫は好奇心旺盛で、まだ怖いものを知りません。
そのためなんにでも興味を持ち、すべてのものがおもちゃになります。
飼い主がお箸をもったり、クッションを触ったりすると、遊んでくれると思ってゴロゴロ喉を鳴らす場面があります。
遊んでほしいと、期待を込めているサインといえますね。
ぱっちり目が開いていて、ばたばた暴れているときはおもちゃで遊んであげるといいです。
病気の可能性も
上記のゴロゴロ音は、安心しているときや楽しいときでしたが、逆に病気を表すゴロゴロである場合があります。
猫のゴロゴロは骨や一定の病気を治す働きがあるとされていて、実験でもそれが実証されています。
ブラットピットは骨折をしたとき、猫を抱いてゴロゴロいう音を聞きながら、骨が早く治るようにと治療したことがあるそうです。
この効果の正体は、ゴロゴロ音が出す周波数に関係があります。
ゴロゴロの周波数は27~44ヘルツあり、これが骨を形成して強化する周波数であることが分かっています。
猫を飼っている人は骨密度が高いというデータもあり、とても興味深いデータですね。
このことから、子猫が丸くうずくまって、ゴロゴロといっているときは、どこか体調が悪い自分自身を治療している可能性があります。
ほかのゴロゴロと比べると、長い時間ごろごろずっとしているので、寝ているだけなのにずっとゴロゴロしていると体調不良の可能性があります。
ご飯を食べなかったり、下痢をしていたり、くしゃみ鼻水が見られる場合は、様子をしっかり観察しましょう。
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ゴロゴロいわない子猫
ほかの兄弟に負けた
母猫は生命力が強い子猫にほど母乳を与えます。
というか、生命力が弱い子猫はほかの兄弟との競争に負けて、母乳にたどり着けないんですね。
あるいは、母乳をあらかた吸われてから吸うしかないので、母乳が残っていないことがあります。
こうなると、「お腹いっぱいで満足したよ」というゴロゴロは出ません。
お腹いっぱいになったというゴロゴロは、すべてのゴロゴロの発症ともなるので、これがない子猫はゴロゴロ言わなくなる可能性が高いです。
母猫に甘えられなかった
ゴロゴロは母猫や飼い主に、かわいがられて甘えられているときに出ます。
捨て猫など、母親に甘えられる期間が少なかった子猫は、ゴロゴロ言った経験がないため、成猫になってもゴロゴロが下手になります。
子猫時代に人に構われていたら、まだゴロゴロという可能性はあります。
もともとゴロゴロ言えない体質
猫のなかには、母猫に十分甘えていたのに、子猫のころからゴロゴロ言わないこがいます。
少数な例ですが、猫のなかには構造的にゴロゴロといえないこがいます。
じつはゴロゴロ音はどのようになるのか仕組みがはっきり分かっておらず、どの部位が違うから鳴らせないというのは今のところ不明です。
わたしが会ってきた猫はほとんどゴロゴロ言えましたが、2匹だけゴロゴロを言えない猫がいました。
その猫は兄弟だったのですが、やはり体質が似ているのかなと思いました。
ゴロゴロ言いながら噛む子猫の心理
ゴロゴロ言いながら噛むのは、猫ならではの特徴といえます。
かまわれて嬉しいしいい気分で、ちょっとテンションが上がりすぎちゃった!という感じです。
噛みながらもまだゴロゴロを続けているのなら、楽しくて安心しきっている証拠です。
この人は噛んでもぶたないし、信頼しているから甘噛みすることができるんですね。
でも、このときはハイテンションなので、子猫もいつもより加減がわかりづらくなっています。
とくに兄弟と触れ合っていない子猫は力加減がわからず、強く噛みすぎてしまうことがあります。
噛まれたときはとっさに手を引いてしまうと、歯がもっと食い込んでしまいます。
逆に手を口の中に押し込むと、「うぇ」っとなって放してくれます。
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