子猫の離乳食からドライフードへの切り替え方法。与える量とおすすめフード
乳歯が永久歯に生え変わり始めたら、いよいよ離乳食からドライフードへ移行する時期です。
ドライフードは栄養満点で、だんだんと長くなっている猫の平均寿命16歳と、長年食べていくものです。
質の良いフードを選び、毎日規定量をしっかり食べさせてあげましょう。
今回は、子猫のドライフードへの切り替え方法と、与える量、ドライフードを食べないときやおすすめのフードなどをご紹介します。
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ドライフードへの切り替え時期
離乳食、ウェットフードから硬いドライフードへの切り替えは、乳歯が永久歯に生え変わる時期が目安になります。
乳歯は徐々に生え変わっていくので、生後3か月~7か月を目安に永久歯に生え変わります
ちなみに乳歯は26本の歯でしたが、永久歯になると後臼歯が増えて、合計30本のしっかりした歯になります。
この歯で野生では生肉を食いちぎり、ワイルドな狩りが可能になるんですね。
永久歯になるとあわせて顎も頑丈になってくるので、これでドライフードも食べられるようになります。
様子を見ながら生後3か月ごろからドライフードを与え、徐々に切り替えていきましょう。
ウェットフードも与えよう
ドライフードを食べられるようになったら、ウェットフードは与えたくていいかというと、与えたほうがいいです。
ウェットフードはただの恰好品と思われがちですが、水分量を多く含んでおり、水をあまり飲まないという特徴がある猫にとっては大切な水分補給ができます。
猫は砂漠地帯の出身なため、あまり水を飲まなくても過ごせる体のつくりになっています。
しかしそれが災いして、水分不足を引きおこし、病気になってしまうことがあります。
ドライフードの量を調節して、2日に1回ほどのペースでウェットフードを与えるのがベストです。
子猫が食べるドライフードの量
カルカン ドライ 12か月までの子ねこ用 かつおと野菜味ミルク粒入り 1.6kg [キャットフード]
与えるドライフードの量は、各社のドライフードによってカロリーが違うため、商品の裏面の与える量を見て食べさせましょう。
子猫12か月までのと記載されているので、成猫用ではありません。
子猫は成猫よりカロリーを多く接種しなければならないため、高カロリーに作られています。
上記のドライフード、カルカンが子猫の代表的なフードなので与える量を目安として掲載します。
生後 平均体重 1日に与える量
生後4~8週 0.8㎏ 0.7カップ(50g)
生後~12週 1.2㎏ 0.8カップ(60g)
生後~16週 1.8㎏ 0.9カップ(70g)
生後~24週 2.6㎏ 1カップ(75g)
生後~32週 3.1㎏ 1.1カップ(80g)
生後~40週 3.4㎏ 1.1カップ(80g)
生後~52週 3.5㎏ 0.8カップ(60g)
生後52週からは、成長期が終わり体重が安定してくるので、フードの量を減らすようにします。
成長期のようにがばがば与えていると、カロリー過多で肥満になってしまいます。
ドライフードを食べない場合
今まで柔らかい離乳食やウェットフードを食べていた子猫にとって、ドライフードをいざ与えてみると、あまり食べてくれないケースがあります。
・ウェットフードと比べて、どうしてもドライフードは味が落ちる
・ドライフードの味が好みでない
・固い触感に慣れておらず食べらるのをとまどっている
・ドライフードの匂いがあまりしなく、食欲がわかない
・まだ顎が発達しきれておらず、ドライフードが食べにくい
このような理由で、ドライフードを食べてくれない、食べられないという理由があります。
好みの味のドライフードを見つける
ほとんどの場合、ドライフードを食べない原因が味が嫌い、ウェットフードのほうがおいしかったというえり好みの理由から食べないことが多いです。
猫は美食家なので、味の変化にうるさく、また嫌いな味は一切食べないという特徴があります。
そこで、子猫が気に入るドライフードを見つけるべく、いろいろなドライフードを試しに与えてみましょう。
好き嫌いが激しい猫の特徴として、各社小袋タイプを用意していたり、試供品を用意しているところが多いので、まずは小袋タイプで様子をみましょう。
ウェットフードと混ぜて与える
ウェットフードから100%ドライフードに変えると、猫も急な変化に戸惑ってしまうので、ウェットフードを混ぜて与えましょう。
最初は9対1くらいで、ほんの少しドライフードを混ぜて食べてくれればOKです。
徐々にドライフードの割合を増やして、1~2か月の期間を目安に食べられるようにしたいですね。
時期をずらす
どうしても食べてくれないときは、一度ドライフードを諦めて、ウェットフードに戻ってOKです。
まだドライフードを食べたい時期ではないのでしょう。
歯と顎の発達も関係して、ドライフードが食べにくい可能性もあります。
1~2週間後に再度挑戦して、様子を見ましょう。
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ドライフードを食べると下痢をする
ウェットフードは大丈夫だったのに、ドライフードに切り替えたとたん下痢をしだす子猫がいます。
この原因は、IBD、食物不耐性、食物アレルギーだと思われます。
要するに、食べたドライフードになんらかのアレルギーがあり、体質があわないということですね。
これは子猫の体質によって原因は異なり、蛋白質に反応するこ、魚原料と鶏肉原料がだめなこなど様々です。
蛋白質が入っていないフードを探したり、鹿肉原料のフードに変えたりすると下痢をしなくなります。
一度病院でアレルギー検査をしたほうがいいです。
ドライフードを噛まないでたべる子猫
ドライフードを勢い良く、噛まないで丸のみする子猫がいますが、これはこれでOKです。
食べ方には個人差があり、母親に甘える期間が少なかった、野良猫時代が長かったほうが、がつがつご飯を食べる傾向にあります。
野生の本能から、「今食べなければエサを取られてしまう!」と思って、急いで食べてしまうんですね。
これは動物界のなかでは当たり前のことで、肉食動物でありながら何度も咀嚼する人間のほうが珍しいんです。
猫の歯は奥歯もとがっていて、固いものでも一口でかみ砕ける仕組みになっています。
丸のみしているようにみえて、じつは奥歯で少しはかみ砕いているんですね。
また、猫の胃や腸は肉の大きな塊がきても消化できるように、人間より丈夫に作られています。
ドライフードの粒がそのまま胃腸にはいったところで、お腹を壊すという心配はありません。
がつがつぺろりと食べてしまうのは元気な証拠で、胃腸が活発に動いているという健康の目安です。
ゆっくり食べる子猫
ガツガツ食べるこもいれば、その倍の以上の時間をかけて、ゆーっくり食べる子猫もいます。
これは、母猫と触れ合っていた時間が長く、野良猫時代がなくすぐに人間にお世話をされたような、箱入り娘タイプの子猫が多いです。
野生の本能を発揮することもなく、のんびり育ったんですね。
エサを奪い合うということやひもじい思いをしたことがないので、ご飯をゆっくり食べる癖がついています。
これはこれで問題がないですが、なかには生まれつき胃腸の働きが弱いというタイプがいます。
老猫になるころには、胃腸の病気に気を付けてあげましょう。
おすすめのドライフード
うちでは添加物不使用で、人間が食べられる食材のみを使用した「ねこはぐ」ドライフードを与えています。
いろいろなドライフードを試してみましたが、これはどの美食家の子猫でも食べてくれるので助かっています。
かつお節と鳥肉の匂いが効いていて、子猫の食欲をかきたて、じつに93%の猫が食いついたそうです。
このドライフードを与えてからは、毛艶がよくなり、病弱なこも風邪をひかなくなりました。
子猫においしくて安全なものを食べさせたいなら、おすすめのフードです。
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