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子猫のしつけ方法。効果的な叱り方とご褒美の与え方。爪とぎから甘噛みまで

   

子猫のころは何にでも興味津々で、脳も活性化しているため、物覚えがよくなんにでも反応を示す時期です。

すべてのことが目新しいので、そのときに覚えて欲しいことをしつければ、その後ずっとそれを覚えて行動してくれます。

猫なのでできることできないことがありますが、日常生活でのある程度のしつけは可能です。

今回は、子猫へのしつけ方法を、叱り方やご褒美の与え方を元にご紹介します。

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生後2~7週間はしつけの黄金期

生後2~7週間の子猫は、「社会化期」といって、猫が一生のなかでもっとも物事を覚える時期です。

生きていくための知恵やルールを学ぶ時期で、脳が活性化され、このとき見たもの、覚えたことは一生に影響を及ぼします。

つまり、このときしつけができればすぐに覚えますし、忘れることもありません。

 

・トイレ

・甘噛み

・狩りのしかた

・人に慣れさせる

・抱っこ好きにさせる

 

主にこのようなことをこの時期に覚えることができます。

後天的に覚えることもできますが、この時期に覚えたことは印象が強く、頭の無意識化に収められます。

 

そのため逆のことを覚えさせようとすると、社会化期に覚えたことが邪魔になり、なかなか覚えることができません。

例えばこの時期に人に関わらず、抱っこされないと、成猫になっても人に近寄らない、抱っこ嫌いな猫になります。

 

生後6か月未満の子猫はしつけに良い時期

社会化期をすぎても、生後6か月未満の子猫はまだまだしつけをするには十分な時期です。

日々の出来事が新鮮な時期なので、この時期は子猫にしたいしつけをあらかじめ決めて、一貫した態度を見せるようにしましょう。

 

子猫のあいだはご飯やおやつのご褒美で褒めるよりも、おもちゃで遊んであげたほうが効果があります。

子猫が好きなおもちゃをたくさん発見して、褒めるバリエーションを増やしておきましょう。

 

甘えん坊になるためにいっぱい撫でる

社会化期にぜったいにしておきたいことが、子猫を人に慣れさせる「ハンドリング」です。

ハンドリングとは、子猫を優しく触って人に慣れさせることを指します。

 

毎日撫でてあげて、とくに猫が嫌いなお腹もたくさん撫でましょう。

成猫になってもお腹を触らせてくれれば、ブラッシングもしやすいし、腫瘍のしこりなどが発見できやすくなります。

 

抱っこをたくさんしていると、抱っこ好きな猫になります。

目安としては、1日3人以上の人が、毎日1時間以上触れ合うのが理想的です。

人が大好きで怖がらない、甘えん坊なこになります。

 

しつけの褒め方

猫へのしつけで最も重要なのは、正しいことができたときに褒めてあげることです。

それも猫が喜ぶように、正しく褒めなければなりません。

 

・頭をなでる

・ご飯、おやつをあげる

・おもちゃで遊んであげる

・お散歩に連れて行ってあげる

・膝の上にのせてあげる

 

このような行動が、猫を褒めることになります。

猫がどんなことを喜ぶかを把握しておいて、一番喜ぶものを与えましょう。

 

褒めるのはタイミングが重要

ご褒美をあげるときはタイミングが大事で、正しいことができたら1秒以内、遅くても3秒以内にご褒美を与えます。

もっとも良いタイミングは、正しいことをした瞬間がベストです。

 

例えば、トイレをしたら、トイレから出る前に終わった瞬間に頭をなでるのがベストです。

これが5秒以上たっていたら褒めても猫としては「何?わたし何かしたかな?」と理由がわかりません。

自分はいつも偉いから撫でられているんだな、と勝手に解釈してしまいます。

 

しつけの前に我慢をさせておく

お腹が空いているときは、いつものご飯でもよりおいしく感じられます。

誰も相手をしてくれなくて退屈でしょうがなかったとき、おもちゃで遊んでくれるととても楽しいです。

 

これは、少し我慢をさせておいて、じらした上でご褒美を与えるというしつけの方法です。

普通にご褒美を与えるよりも、我慢する時間を作っておいた上で、じらしてご褒美を与えるとより高いしつけの効果が期待できます。

 

しつけをする前に、ご飯やおやつ6~10時間ほどあけて空腹にしておく。

撫でられるのや遊ぶことが好きな猫の場合は、丸1日放っておいて相手をせずにしておく。

 

これでご褒美を与えられたときは快感が増すので、しつけの効果がぐっと高まります。

ただし、我慢をさせすぎると効果は逆に弱まってしまうので、ほどほどにとどめておきましょう。

 

家族全員がしつけをする

しつけをするときは、必ず家族全員が猫に対して同じ行動をとらなければなりません。

例えば、猫がパソコンの上に乗るのを阻止したい場合のしつけは、家族全員が猫がパソコンに乗ってきたらすぐさま下ろして、ダメ!としつけなければなりません。

 

これが、お母さんは怒っても、子供がパソコンに座ったままの猫を許したり、頭を撫でたりすれば、逆効果になってしまいます。

この現象を「間欠強化」といって、大抵の場合怒られても、たまに褒められるということがあると、そのたまに褒められることへの快感を強く感じてしまう現象です。

 

パチンコなんかの、ほとんど負けるのにたまに勝つとすごく嬉しくて、ずっと通ってしまう!というのと同じ心理です。

こうなるとパソコンに乗って欲しくないのに、逆にたまの快感を得ようとたくさん乗ってくるようになるので逆効果になってしまいます。

しつけをしたいことは家族全員に知らせて、猫がそうしてきたらどうするかまでをしっかりルール化しておきましょう。

 

しつけの罰の与え方

猫には叩くしつけはNGです。

叩いても「今したことが悪かったから反省しよう」なんてことにはなりません。

ただ急に叩かれた自体のことばかり覚えてしまい、信頼関係を崩すことになります。

 

しつけをしようにしても信頼関係が崩れていてはできませんし、普段の日常生活をおくることにも支障がでます。

洗濯物のうえでおしっこをしても、ソファーの上に吐かれても、どんなことをされても叩いて怒ることはやめましょう。

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効果的な4つの罰

猫に与える罰は、以下の方法が有効です。

 

・「だめよ!」ときつい口調で叱る

・ご褒美を与えない

・狭い場所に閉じ込める

・大きな音をたててびっくりさせる

 

猫をびっくりさせるのが有効

とくに有効なのが、大きな音をたててびっくりさせる方法です。

猫は驚くといまやっている行動をやめて、逃げるという習性があります。

いけないことをやっているとき、手を叩いて音を出したり、嫌いな音を出すことでびっくりさせましょう。

 

・掃除機の音

・ドライヤーの音

・金属音の高い音

 

このような音が効果があります。

わたしはしつけ用にいつもポケットに防犯ブザーを入れています。

 

猫が悪いことをしたら、すかさず防犯ブザーを鳴らして驚かせて、「これはもうしないでおこう」としつけています。

防犯ブザーは猫が嫌いな甲高い音がうるさく響くので、しつけの音におすすめです。

 

罰を与えるタイミングが重要

罰を与えるときのポイントが、現行犯でないと意味がないということです。

いけないことをしているのが終わった後では、罰を与えても猫はなぜ意地悪をされたのか分かりません。

必ず現行犯で見つけて、その場で罰を与えましょう。

 

しつけの方法

社会化期をすぎたら、覚えて欲しいことは時間をかけて、猫が物を覚える仕組みを理解して覚えさせなければなりません。

猫は物事がおきて、それに刺激を受けることで気持ちが良くなったり、悪くなったりして、物事を覚えます。

 

例えば、子猫のころはワクチン接種や健康診断のため動物病院に行くことが多いですが、そのときにキャリーケースに子猫をいれます。

キャリーケース=怖いところに行く、と覚えて、キャリーケースを見ただけで怖がってしまいます。

 

キャリーケースは好きでも嫌いでもなかったのに、気持ちに不快な刺激を受けて、怖くなったということです。

この気持ちのプロセスが、子猫のしつけの元になります。

 

猫を大人しくさせる

猫を大人しい猫にするためには、猫が大人しいときに頭を撫でてあげることが効果的です。

騒がしく駆け回っているときは撫でないで、落ち着いて大人しくなったタイミングを狙って撫でます。

こうすると、大人しくしているときのほうが撫でられるとわかって、普段から大人しくしようと思う行動になります。

 

夜泣きを軽減する

子猫はとくに夜泣きがひどいこがいるので、このとき夜泣きを軽減させるしつけ方法です。

子猫が泣いているときに、キャリーケースやゲージなど、狭い場所にいったん閉じ込めます。

 

どこかの部屋の扉を閉めて、一匹だけで閉じ込めてもOKです。

最初は抗議してギャン鳴きしますが、それを無視して放置します。

 

鳴き声がなきやんだとき、ケージから出して頭をなでて解放します。

これを繰り返すと、子猫は、「鳴かないと閉じ込められることはない」と学習して、無駄に鳴くことが少なくなります。

 

テーブルに乗るのを防ぐ

食べることが大好きな猫は、食卓にご飯が並ぶとテーブルに乗ってきてしまいます。

これをしつける方法が、テーブルに猫が乗った瞬間手を叩いて驚かせたり、机を揺らして驚かせる方法です。

 

抱っこして机から下ろすと逆にかまわれたと思うので、自分からテーブルから降りるようにしむけましょう。

これを繰り返すと、テーブルに乗らなくなります。

 

爪とぎのしつけ方

子猫に覚えて欲しいことで、爪とぎがあります。

爪とぎな猫にとっては身を守るための本能なので、爪とぎが悪いことだとは教えられません。

そのため、爪とぎをしてほしくない場所で爪とぎをさせないという、防御と誘導の作戦が効果的です。

 

詳しいしつけ方法は、「成猫でもOK!猫に爪とぎをしつけるための手順と6つのポイント」をご覧ください。

子猫の場合は成猫より爪とぎを覚えやすく、子猫のころに爪とぎに慣れさせておけば、爪とぎでといでくれるようになります。


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