抱っこは子猫のころに教えよう!抱っこ好きにするための方法
猫は基本的に抱っこ嫌いという特徴がありますが、子猫のころ抱っこを教えていれば、高確率で抱っこ好きにすることができます。
猫を抱っこできれば、もふもふし放題ですし、飼い主としてはとても嬉しいですよね。
今回は、子猫のころに抱っこを好きにさせる方法などをご紹介します。
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猫が抱っこ嫌いな理由
警戒心から
猫は警戒心が強い動物で、ちょっとした物音にも耳をたてて警戒します。
野生の世界という、小さな体で身を守らなければいけないという本能から、警戒心は強くなって当然です。
むしろ、この警戒心があるからこそ猫は今の時代まで繁栄してきました。
そのため、誰かに体を抱き上げられるということがそもそも猫は苦手で、警戒心を強める行為です。
抱っこを愛情表現だと感じていないため
母猫は子猫に愛情表現をするとき、体を舐めてあげたり体を温めたり、お尻を舐めてあげたりします。
猫にとってはそれこそがコミュニケーションであり、体を抱っこされるというのは、よく分からない謎の行動です。
抱っこの良さがわかるまでは、猫は警戒し続けるでしょう。
抱っこされるポーズが嫌い
抱っこは体が宙にうくため、不安定な状態になります。
猫は常に四肢を地面につけていないと安心しないので、仰向けで抱っこされるポーズはもっとも嫌いです。
そのため、四肢を膝につけるように座らせるだけならOKという猫もいます。
性格によるもの
抱っこが好きになるか、好きとはいかなくても渋々抱っこさせてくれるかは、大半は猫の性格で決まります。
警戒心が強く、抱っこに良さを感じなければどんなに練習しても嫌がります。
このツンデレな感じも、猫の特徴の醍醐味であるといえます。
拘束されるのが嫌い
猫は自由気ままに生きる動物で、寝たり食べたりを繰り返してのびのびと過ごします。
そんな自由な猫は、体を拘束されることが嫌いで、ちょっとでも自由を奪われそうならとたんに攻撃してきます。
抱っこは嫌いでも、頭を撫でられるのは好きというパターンがあります。
子猫が抱っこ嫌いになる接し方
子猫のあいだは抱っこ好きにさせやすい時期ですが、逆に抱っこが嫌いになるのもこの時期です。
間違えた抱っこをしてしまうと、大人になったとき、嫌々!と腕をふりほどいて、抱っこさせてくれなくなります。
・立ちながら抱っこして、そこから落とした(遊びであっても事故であっても子猫はびっくりします)
・抱っこしているとき嫌いなお腹を触った
・嫌がっているのに無理やり抱っこした
・遊んでいるときにそれを遮って抱っこした
・母猫のそばにいるときに抱っこした
・子供に抱っこさせて、乱暴に扱われた
・冷たい手で抱っこした
・叱ったあとに仲直りと思って抱っこした
このような経験が子猫時代に重なると、子猫は大人になってからも抱っこが嫌いになってしまいます。
抱っこしているとき不快な気持ちを感じた、体が不快になったということが原因です。
このような抱っこ嫌いになる不快な経験をさせないように注意しましょう。
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子猫を抱っこ好きにする方法
抱っこが不快で危険なものではなく、気持ちがよく安心できるものだと教えることができれば、抱っこ好きな猫になります。
子猫は単純で、コミュニケーションが取りやすい時期です。
好き嫌いがはっきりしているので、この時期にしっかり覚えさせましょう。
・小さいならそのまま抱っこする
・抱っこする機会を頻繁にもつ(ただし子猫の邪魔をしないように)
・遊び疲れて眠ろうとしているところを抱っこする(熟睡に入っているときはNG)
・寒い時期は暖房をあえてきって、抱っこして体温を感じさせる
・抱っこをやめるときは、優しく地面に下ろす
・体をのばすような抱っこの仕方はしない。必ず脇とお尻をもって体を安定させる
こういう抱っこはNGです。
子猫の抱っこ練習方法
基本的に抱っこ嫌いな猫は多いですが、生後6か月までの子猫ならお世話していくなかで抱っこを好きにさせることができます。
とくに生後4か月までの子猫なら高確率で抱っこ好きにできます。
抱っこトレーニングをしてみましょう。
ステップ①
まずは基本的な信頼関係を作りましょう。
信頼関係が築けているかの判断は、
・子猫のそばに寄ることができる
・そばに寄っても子猫が離れない、リラックスしている
・子猫のほうからそばによってくる
この3点を基準にします。
ステップ②
頭を中心に、背中やお尻をなでなでしましょう。
できれば嫌がるお腹も撫でられれば、抱っこできる確率が高まります。
お腹を触られても嫌がらない子猫は、抱っこ好きな性格のこが多いです。
ステップ③
なでなでをさせてくれたら、次はいよいよ猫を膝に乗せてみます。
このように片手で下から脇を支えて、もう一方の手で子猫の首周りをつかみます。
首回りは皮が余分にあまっているので、そこをつかめばOKです。
この掴み方は「猫掴み」といって、母猫が子猫を持ち上げるときに口に加えて運ぶ場所です。
ここをつかむと、猫は本能的に大人しくなるという習性があります。
猫掴みをしたまま、膝に移動してお座りの状態にします。
お座りの状態は手足が膝につくので、体が安定するので、抱っこよりは抵抗感が低いです。
この状態で頭をなでなでして、膝の上でお座りに慣れさせましょう。
ステップ④
膝の上でお座りが楽にできて、長い間座ってくれるようになったら次のステップです。
体の力が抜けているのを確認して、子猫のお尻を膝につけて、両手の脇を支えましょう。
このような状態ですね。
お膝でプチ抱っこの状態です。
このままゆらゆらと上下に揺れて、抱っこは楽しくて気持ちいいもので、安心できるものなんだよと教えます。
ステップ⑤
次はいよいよ最終段階です。
ゆらゆら揺らしても膝から子猫が逃げなければ、お尻の下に手を入れて、お尻を持ち上げます。
お尻の手をぐるっと方向転換させて、
スポン!と体に収めます。
抱っこできました!
じっさいはこの状態まで持っていくのに、警戒心が強い猫なら時間がかかりますが、子猫のうちから繰り返し練習していけば、高確率で抱っこ好きになります。
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