子猫が震えるのはなぜ?原因とすぐにやるべき5つのこと
2018/08/01
子猫の体が震えるしぐさを見せるときがときおりあります。
飼い主さんとしては心配ですよね。
子猫が震えるのはどういった理由からでしょうか。
その原因と対処、さらには注意点を紹介します。
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子猫が震えるとき
子猫が震える…その震え方にもよるのですが、震えるといった症状にも原因は様々なものが考えられます。
震えるということから「寒いのかな?」と思いがちですが、震えるといったしぐさが単なるしぐさではなくて、大変な病気の前兆、あるいはすでに病気にかかっている場合もあるのです。
たかが「震える」といったことを軽くみないようにしなくてはいけません。
子猫の体は正直ですから、震えることで体の異常を飼い主さんに訴えているということを忘れてはいけません。
子猫は体調不良を隠す習性があるのです
子猫に限らず動物はどれでもそうなのですが、体調不良であってもそれを隠す習性があります。
体調が悪いということがわかってしまうと、敵に弱みを見せることになるからです。
飼い猫とはいっても、野生の本能のようなものは残っていますから、体調不良といった弱みを限界ギリギリまで見せないことが多いのです。
子猫が震えるのも、それが限界ギリギリの状態でしたら、症状はもっと悪いことも考えられますよね。
飼い主さんとしてはそんな震える子猫をすぐにでも元気づけてあげなくてはいけません。
そして、震えるという原因をつきとめて、適切に対処しなくてはいけないのです。
子猫のちょっとした震えるといったしぐさが、体調不良の重要なサインとなるのです。
体調不良であってもそれを隠したい子猫が、隠しきれないほど病状が悪化していることもあるということですね。
寒いだけではない子猫が震える原因
実は、子猫は寒さで震えることはほとんどないんです。
単に震える子猫を見たら、飼い主さんも寒いのではと思って部屋の温度を上げたり、抱っこして温めてあげようとします。
抱っこするのは子猫を元気づけるためにとても良いことなのですが、単に寒いからと言って震えるといったしぐさになっているわけではありません。
ですから、子猫が震えるしぐさを見たら、寒さ以外の理由があると考えましょう。
猫の震えは3種類あるとされています。
それは、生理的な震え、病的な震え、そして精神的な震えの3種類です。
震えると言っても、子猫の体の一部が小刻みに震える場合もありますし、全身が大きく震えることもあります。
中には、意識を失ったりすることもあるのです。
震えるといったその様子もさまざまなのです。
子猫の生理的な震え
子猫の生理的な震えです。これはつまり病気ではない震えということですね。
子猫は体温の調節機能が未熟ですから、大人の猫では問題とならない温度であっても、低体温となって、震えることがよくあるのです。
夢を見ていることも…子猫が寝ている時に、体のあちこちがピクピクと震えることがあるんです。
これは子猫が夢を見ている状態です。
当然ですが、子猫が目を覚ませば震えも止まります。
子猫の病的な震えの場合
子猫の病的な震えの場合ですが、これは言わずもがなで最も注意すべき震えとなります
痛みによる震えでは、関節痛や骨折、さらには外傷や口内炎、歯肉炎、内臓疾患などで痛とともに震えがくるのです。
もっとも痛ましいのは、触られるのを拒絶する場合です。
これはかなり痛がっている状態です。
うずくまって動かない、人目につかない所に隠れて出てこない、食欲がない、うなる、患部を気にして舐め続ける、などの症状も見せます。猫は少々の痛みは隠すので、痛みによって震えている場合は、相当な痛みがあると考えてください。
それと、最近多いのが熱中症ですね。子猫も犬と同様汗をかきませんから、熱が体内にこもってしまうんです。
温度と湿度が高い環境で熱中症が発症するので、初夏から秋口にかけては、子猫が留守番するときは、部屋を閉め切らないような工夫が必要ですよ。
熱中症も軽度でしたら足が部分的に震えるくらいですが、重度になると、全身を震わせて意識を失うこともあります。
そうなるとかなり危険名状態ですから、口を開いてハアハアと苦しそうにしている場合はすぐに病院に直行してください。
発熱によって体が震える場合があります。
というよりも、病原菌を退治するために自ら発熱することがあるのです。子猫の意思というよりも体の意思ということになるのですが、体を震わすことで、熱を起こすということですね。
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子猫の精神的な部分で震えることも
子猫の精神的な震えの原因はですが、これは恐怖やストレスとなります。
特に飼い主による虐待が常態化することで、毎日飼い主の姿を見るだけで震えるようになるのです。
他にも子猫の恐怖やストレスの要因となるのは、大きな音や他の動物の存在といったものでしょう。
恐怖やストレスで震えるのは、精神的にかなり追い詰められているときです。
病気や生理的現象のないときに震えている場合は、こういった精神的な問題を解決するようにしてあげましょう。
子猫が震えるときの状態
子猫が震えるときの状態をあげてみます。
単に普通にうずくまって震える場合も多いのですが、他にも以下のような状態があります。
・四つん這いでしゃがみこんでいる
・頭を下げた状態で震える
・顔の表情では、目を見開いて瞳孔も大きくなる
・耳とひげが後ろ向きに倒れている
・唸り声や鳴き声を出すことも
・這うように歩く場合もあり
以上のようにいろいろな状況がありますが、どれもかなり心配な状態です。
普通にうずくまっている状態で震えている場合はまだましな状態と言えるでしょう。
すので、ぜひ参考にしてみてください。
震える子猫に飼い主ができることは?
震える子猫に飼い主ができる対処ですが、まずは病院に行きましょう。
それが鉄則です。
生理的あるいは精神的な震えでしたら、子猫の命にかかわるリスクはありません。
しかし、病的な原因の震えは、命にかかわる緊急事態の場合もあるのです。
震えの原因を飼い主が判断するのは難しいですよね。
子猫が震える場合は、病的なものを疑ったほうが対処が早いですよ。
まずは、病院に行くようにしましょう。
病院に連れていって、診断の結果が病気でない場合もあります。
そのときは、「連れてきて無駄だった」というのではなく「何もなくて良かった」と考えるようにしたいですね。
そうしないと、本当に病気のときに「今度も大丈夫だろう」と思ってしまうからです。
子猫は言葉で体調不良を伝えられません。
気になる症状があれば、大事をとって病院に連れていくこと。これがベストの対処法です。
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