子猫が走り回るのはなぜ?理由と落ち着かせる方法
2018/05/08
子猫はほとんどの時間寝ていますが、一度起きるとすごい速さでばたばたと家じゅうを走り回ります。
これは猫の習性であり、走り回ることで筋肉の成長を促し、猫としての狩猟の力を身につけています。
夜行性なので、とくに夜中走り回る子猫が多いですが、あまり暴れられると寝られなくてまいってしまいますね。
今回は、子猫が走り回る理由と、落ち着かせる方法をご紹介します。
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早くから狩りの練習をしている
元々習性で、猫の瞳を見れば日中は瞳孔が閉じて細長く、夜はまんまるに瞳孔が開いて、夜のほうが猫の顔は可愛いものです。
しかしこれは、猫の瞳は夜間に特化したものだということです。
従って、猫の活動時間は本来は夜間が中心で、野生時代も狩りをする場合は暗闇の中で身を潜めて活動しています。
また猫の体は、生後二ヶ月でも柔らかいので、柔軟に動きます。背骨が長く、肋骨が小さいので、狭いところも入れますね。
こうした筋力をつけるために、生後二ヶ月くらいまでは、目立って行動的ではなくても、数週間で部屋中を駆け回る、走り回るようになってきます。
しかもそれが、大抵は夜中だったりするので、飼い主さんの中には、睡眠に弊害が出ると思っている方も多いんでしょうね。
しかし走り回る行動、これは狩りをする本来の習性ですから、治してしまう、矯正するのは少し可哀想だと思いませんか?
猫は瞬発力が重要!
猫は、自分の体長の何倍も高さのある場所へ飛び乗ったり、飛び越えたり、走り回る運動神経が非常に高い生き物です。
この走り回る瞬発力を支えているのは、実は昼間に充分な体力の温存をしているからです。
生後のヶ月の子猫の生活は、ほぼ1日中寝て過ごしているのが正常ですが、人の暮らしは日中活動するのが主体なので、猫本来の生活とは真逆です。
従って、寝てばかりでなく、起きて充分な活動を妨げられると、食欲も落ちてしまい、元気も失われてしまいます。
要は、この睡眠時間と走り回る運動時間、活動時間が、人の暮らしにある程度、時間帯が重なっていれば良いのです。
瞬発力が失われた猫は、肥満や病気の要因となりやすいですし、何より便秘になりがちなので、生後二ヶ月前後から、人の生活に徐々に慣らして、運動できる時に充分にさせてあげる環境づくりが大切です。
充分な運動をさせてあげよう!
走り回る運動をさせている時間帯が問題な場合、要は睡眠時間の調整と慣れが問題なわけです。特に生後二ヶ月過ぎの頃から既に、家をよくあけてしまう、一人暮らしや共働きなどで、
日中家に誰もいない時は、猫は睡眠時間となり、家族が帰宅した夕方から夜間が、物音や人の活動を見て、自分も活動するという生活になります。
この様なケースは、家族が帰宅したら、子猫が遊びまわるのに充分付き合ってあげて、10分以上は子猫と合わせるのが良いですね。
生後二ヶ月程度の子猫は、その程度で充分走り回ることで活動すれば、あとは疲れて寝るだけです。
割れ物や倒されて困るものは避けて締まっておき、出来るだけ広い室内で遊ばせましょう。
おもちゃや、猫じゃらしなど、猫が関心を持つ遊び道具を使っても構いません。子猫から、生後1年前後まではこうしたおもちゃに関心が強いです。
一方家庭の中で、常に誰かが普段から日中家にいる場合では、猫と接する機会があるので、子猫が寝ていても、普段どおりの生活をしていれば、猫はいつまでも寝ていられないので、自然と走り回る活動は日中に、夜間は寝るというスタイルに移りやすいです。
夜行性は習性ですが、猫にとっては、睡眠時間がトータルで正常であれば良いので、運動できる活動時間帯がずれるだけなら、子猫に悪影響はあまりありません。
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子猫が落ち着いてくる時期は?
子猫と言える時期は、生後直後から生後四ヶ月くらいまでです。
活動が活発な時期は、生後半年後から1年半から2年までの間でしょうね。
それ以降、落ち着いて行動するようになり、警戒心やテリトリー意識が芽生え、言ってみれば自我が形成されます。
夜中に走り回って寝られない?
どうしても、夜中、特に深夜に走り回るので困るという場合は、寝る前約1時間以上前に、猫と一緒に充分遊ぶことですね。
自由に走り回る環境を作ってください。色々なおもちゃや道具を使って、子猫で生後3ヶ月過ぎなら、30分など長めに遊んで構いません。
ある程度疲れてくれれば、夜中は寝てしまいますし、起きても家族が寝ているので、明け方まではおとなしくしてくれます。
特に家族に子猫と親しい人が居たり、餌をよく与える人がいると、その人が寝ているところで一緒に睡眠に付き合ってくれる事が多いので、寝室などに連れて行って、一緒に寝ても良いですよ。
私の場合は、冬場に仕事が休みの日には、こたつで横になって寝ていましたが、4時間猫は一緒に寝ていました。
お気に入りの人とは、こうして猫はそばにいることが安心するんですね。
興奮させにくい遊び方とは?
噛み付いて来たり、手に噛み付いて後ろ足で、ガンガン蹴るような動作を子猫がしている時は、かなり興奮している様子です。
この場合は、狩りの練習でもあるので、そういった行動が見られたら、少し猫とは距離をとって構わないようにしましょう。
走り回ることで、やがて落ち着いてきても、しばらく構わないで、子猫の方から近づいて甘えて来た時に、優しく撫でるようにします。
この緩急の落差が非常に重要です。興奮した子猫は可愛くて面白いですが、過度に付き合うと、遊びと他の付き合いに区別が無くなるので注意です。
ただし、猫の方から甘えて来た時は、充分に頭や顔を撫でてて、心地よくさせてあげることが、子猫との上手な付き合い方です。
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