子猫を安全に留守番させるための方法。ケージや部屋の温度設定
子猫を置いて家を留守にする、一人で留守番させることはどうしても出てきます。
「子猫を留守番させておける月齢ごとの時間。1泊できるのは生後4か月から」で書きましたが、生後2週間からの子猫なら、用意さえしておけば留守番させることが可能です。
今回は子猫を留守番させる方法についてをご紹介します。
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ケージで留守番をさせる
子猫の場合は、やんちゃで好奇心旺盛なため、高いところによじ登って、その割に降りられなくなったりします。
注意力もまだ低いため、足を踏み外したりと、危険なめにあってしまう可能性は高いです。
飼い主にとっても、まだ子猫と過ごした時間が短いので、子猫が部屋のなかでどう動くのか把握しきれていない部分もあります。
そのため、子猫をケージで留守番させるということは有効な方法です。
ケージのなかはたくさんの物や障害物がある部屋よりは安全で、事故をあらかじめ防ぐことが可能になります。
ケージで安全にお留守番をしてもらうために、ケージを快適に過ごせるようにして、安全性を確保しましょう。
ケージの中に準備する物
・トイレ
・ごはん
・水
・誤飲しないおもちゃ
・ベッドやタオル、布などの寝床
最低限これだけあればお留守番することができます。
おもちゃは子猫の口のなかに入ってしまうような小さな物ではなく、ある程度大きなおもちゃを選びましょう。
おすすめのケージのレイアウトは、1階にトイレとご飯。
2階にベッドと備え付けられる猫じゃらしのおもちゃ。
3階は何も置かない自由なスペースにうちではしています。
あまりごちゃごちゃさせすぎずに、最低限のすっきりした空間を目指しましょう。
ケージは高さがあるものを選ぼう
猫は上下運動をして運動するという特徴があるので、高さがあるケージを選びましょう。
アイリスオーヤマ キャット ケージ ミニ ホワイト 2段 W69×D54.5×H115cm PMCC-115
できればこのようなケージで、3階くらいあるケージが理想です。
うちではこのアイリスオーヤマのケージを子猫用に使用していますが、高さは115㎝、横69㎝、縦54㎝と十分な大きさです。
2~3時間の留守番なら狭いケージでも大丈夫ですが、仕事や学校など長時間家を留守にする場合はケージの高さ、広さは重要です。
首輪はしない
ケージの事故でもっとも多いのが、子猫に首輪をつけていて、それがケージにひっかかって宙づりになってしまうことです。
とても悲惨なので、ケージに入れるときは必ず首輪は外しましょう。
当サイトでは、ケージに入れない間も、猫の一生を通して首輪は事故防止のために反対しています。
ケージに布をかけない
寒いから、日が当たるからなどの理由で、ケージに布をかける場合があります。
じつはこれも事故原因のひとつで、ケージをよじ登ろうとして布に爪をひっかけて、それが取れなくなって宙づりになってしまう事故があります。
子猫は力が弱いのでとくに注意して、安易に布をかぶせないようにしましょう。
室温はクーラー、エアコンで調節して、直射日光が当たらない場所にケージを置きましょう。
帰ってきたらいっぱい遊んであげよう
ケージはどんなに大きな物でも、やはり小さいです。
外から帰ってきたら、猫と思う存分おもちゃで遊んで、閉じ込めていたストレスを解消してあげましょう。
狭い場所に閉じ込めていても、飼い主が帰ってきたらちゃんと遊んでくれると子猫も知っていると、ケージに滞在することを嫌がらなくなります。
それよりケージのなかでは大人しく眠って過ごし、あとでいっぱい遊ぼうと学習するんですね。
こう覚えさせることはケージのなかでのストレスと事故防止にもなります。
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留守番の暑さ、寒さ対策
留守番のときの暑さ対策
猫はもともと砂漠出身の生き物なので、ある程度の暑さには耐性をもっています。
しかし、日本のうだるような暑さは、さすがに耐性を持っていてもしのげません。
夏は必ずクーラーをつけて、28度ほどになるようにしましょう。
職場の同僚で、子猫をひろって真夏なのに窓をしめきって、クーラーもつけずに留守番させているという人がいました。
防犯上窓は開けれず、網戸もできないそうです。
帰ると猫が玄関でばったり倒れていて、冷蔵庫を開けるとそこへ駆け寄り涼むそうです。
それを笑って話していたので、もうあっけにとられました。
そういう人は、それが動物虐待になっているという意識がないんですね。
猫を飼うのならば、そのような虐待はもってのほかで、電気代がもったいないなんてケチなことは言わずに必ずクーラーをつけましょう。
クーラーの火事対策
クーラーをつけると、少し心配なのは電気を使うので火事の心配です。
統計によると2010年~2015年のあいだに、クーラーが原因による火災は364件発生しています。
火災の原因は電源コードをねじって改造したものと、清掃時のスプレー吹きかけによるものでした。
また、使用年数を大幅に経過しているものも少ないでが発火の恐れがあります。
このデータをみると、普通にクーラーを使うぶんには火事の心配はほとんどないということがわかります。
クーラーがどうして火事になるかの原因をよく知り、その原因を取り除いてクーラーを使用しましょう。
留守番の寒さ対策
猫は寒さに弱い動物ですが、それでも家のなかを閉め切って風がない状態にして、布団や毛布などがあれば心配ありません。
暖房をつける必要があるかというと、そこまでは必要ないです。
ただし、生後2か月までの子猫は体温調節がまだ不安定なので、エアコンをつけて温度を保つ必要があります。
エアコンをつけるときは室温が23度ほどになるように設定しましょう。
エアコン以外にも、暖房対策はいろいろ手があります。
うちで最も活用しているのが、この「やわらか湯たんぽ」です。
従来のゆたんぽのように硬くなく、柔らかくてぷにぷにで長時間温かさを保ってくれます。
布団のなかに入れておくのもいいですし、タオルをまいておけばその上で子猫が眠ることもできます。
問題は複数の子猫がいると湯たんぽの取り合いになってしまうので、猫の数だけ湯たんぽが必要です。
留守番での疑問点
電気は消してOK
「暗いと怖いし寂しいだろうから、電気はつけておいたほうがいい?」と思うかもしれませんが、電気は消していて大丈夫です。
猫は夜行性な動物で、暗闇でも目が見えますし、昼間はほとんどの時間寝ています。
とくに子猫は食べたらほとんどの時間寝ているので、電気は関係ありません。
できればカーテンを開けて、自然の日光が入る環境にしておけば問題ありません。
鳴いて寂しがる
「出かけようとすると鳴き始める」「留守にしているあいだ鳴いているらしい」このような鳴き声問題があります。
とくに子猫は本来なら母猫や兄弟猫と過ごす時期ですから、一匹での留守番は本当なら寂しいはずです。
しかし、猫は単独で行動する動物で、集団行動はしない動物です。
一人でいることが本来の姿で、その習性があればじきに一人でいることにも慣れるはずです。
ここで猫にかまいすぎてしまうと、逆に「分離不安」という障害になって、本当に一匹ではお留守番ができなくなってしまいます。
子猫と24時間1年中一緒にいるわけにはいきませんから、鳴かれるのをぐっとこらえて、一人に慣れさせるほうがお互いにとってベストです。
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