これは病気?子猫のときに表れる痙攣の原因と対処法
2018/03/10
子猫が目の前で痙攣を起こしたらどう対処したらいいのでしょうか。
痙攣というのは自分の意思とは関係なく起こるものです。
見ている側もどう対処していいのかわからずにただ驚くばかりとなってしまいます。
子猫の痙攣の原因はどういったものでしょうか。そして痙攣に対処するにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、子猫の痙攣の原因と対処法についてをご紹介します。
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子猫の痙攣
子猫が目の前で痙攣を起こしたらどうしたらいいでしょうか。
わたしも何度か経験がありますが、驚いてパニックになってしまいます。
痙攣はなんの前兆もなく、ある日突然起こるものです。
びっくりしても無理はないのですが、痙攣にも原因があるのです。
日頃から気をつけておくことで予防することもできれば、病気なので仕方のない痙攣もあります。
痙攣の原因は様々なのですが、痙攣という症状は変わりません。
痙攣が起こったときの対処も含めて、様々な原因から起こる子猫の痙攣を紹介します。
痙攣の原因
子猫の痙攣は、意思とはまったく関係なく、筋肉が強く収縮することで起こる発作です。
人間の場合を例に取ると脳の大脳皮質に何らかの障害が起こることで痙攣が発生します。
脳が過剰に興奮している状態で痙攣が起こるわけですね。
基本的な構造は人間も猫も変わりませんから、子猫の場合も同じようなことで痙攣が起きているのです。
痙攣には、てんかんで起こることがよく知られています。
他には、脳炎や脳腫瘍、脳梗塞などがあり、これらは脳自体に障害が起こることで痙攣が起こるので事態はより深刻となるのです。
他にも代謝性疾患、血液の異常、中毒など脳以外の障害によって起こる痙攣もあります。
子猫の痙攣の対処法
子猫に痙攣が起こっているときは、子猫が怪我をしないようにしなくてはいけません。
ですので、子猫の周囲にあるぶつかると危ない物などがあれば避けておくようにしましょう。
そして、痙攣が落ち着くまでそっと見守るようにしてください。
子猫に痙攣が起きたとき、痙攣が始まった時間とおさまった時間を記録するようにしましょう。
できれば、スマホなどで子猫の痙攣の様子を動画で撮影しておくと、病院の先生に状況を説明するときに便利です。
もっとも、これはかなり余裕のあるときですね。
わたしの場合自分自身も子猫の痙攣によってパニックになるので、落ち着いた対処ができません。
とにかく暴れるので、周りの危険な物を片付けたりするのに精一杯になるんですよ。
痙攣も恐いですけど、子猫が動き回ってケガをすることも心配です。
目が見えていないのか、かなり不規則に動き回りますし、障害物があっても関係ないんですよね。
余裕があれば、そのときの様子をスマホで動画撮影できたらいいのにと思いながら、いつ起こるかわからないのが痙攣ですから、とてもそのときに心の準備ができていないんです。
それと、子猫の痙攣中の注意事項なんですけど、痙攣中は子猫の顔や口元に触らないようにしましょう。
子猫の痙攣中は無意識なので、無闇に手を出すと噛まれることがあるので、とても危険です。
じゃれあっているときの甘噛みではなくて、本気で噛んでくるので相当痛いですよ。
痙攣はどのくらい続く?
子猫の痙攣は概ね5分くらいでしょうか。
実際にはこんなものかと思うかもしれませんが、当事者としてはとても長く感じるんです。
収まっても、またすぐに痙攣を繰り返すといった断続的に起こる場合もあります。
痙攣のときはわからないのですが、痙攣が収まってけろっとして何事もなかったかのように行動するのでしたら、まずは一安心です。
一方で、痙攣が収まるとぐったりして、寝そべっているようでしたら、すぐにでも病院に連れていくようにしましょう。
子猫の痙攣を起こす病気
痙攣はいつ起こるかわからないものです。
それでも、病気が原因で起こる痙攣をいくつか紹介します。
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てんかん
痙攣といえば、てんかんという言葉が出てくるくらい有名です。
てんかんにもいろいろあって、検査しても異常が無く原因が特定されない特発性てんかんがあります。
そのほかに、ウィルス感染症や脳炎、脳腫瘍などが原因となる症候性てんかんもあります。
犬で多いのが特発性てんかんとされています。
てんかんからくる痙攣は意識を喪失することが多いです。
さらに、全身の強直や痙攣を起こす全般発作となります。
意識はあることが多く、前足だけなど、部分的に痙攣を起こすことも特徴です。
中には、チックという顔の一部がピクピクする痙攣が見られることもあり、これを焦点性発作と呼んでいます。
通常、子猫に痙攣が起きると、原因はてんかんではと考えることが多いですね。
腎機能の低下・尿路閉塞
腎機能の低下や、尿路閉塞などによって、老廃物が体外にうまく排泄されない場合も痙攣が起こりやすくなります。
腎機能の低下や結石の場合、痙攣以外に食欲の低下、体重の減少、嘔吐などの症状が見られます。
熱中症
子猫の急激な体温の上昇によって発症します。
パンティングやよだれ、嘔吐などの症状が見られます。
症状が進行すると虚脱や失神、痙攣を起こしてくるのです。
猛暑の中、車の中に置いておくとものの数分でこの症状になりますよ。
ちょっとだけ離れるということも、取り残される猫にとっては死活問題となることを覚えておきたいですね。
中毒
中毒物質によって症状は様々ですが、農薬や殺虫剤、殺鼠剤や観葉植物などによる中毒によって、痙攣など神経症状を起こすことがよくあります。
うちの猫は農薬にやられたことがあります。
近くに田んぼがあるときは要注意ですね。
子猫の痙攣の対処
子猫が痙攣を起こした時は、慌てずに落ち着くことが肝心です。
痙攣が起きたらどうしようもないのです。
いつから、どれくらいの時間、痙攣時の様子などを冷静に観察しましょう。
実際には飼い主もパニックになるので難しいですけどね。
痙攣が収まってから病院に連れていくなどの処置がいいですよ。
痙攣中は暴れないように、そしてケガをしないようにすることが肝心です。
病院では、飼い主が痙攣時の子猫の状況の説明が役に立つので、できるだけ冷静に痙攣時の様子を先生に説明しましょう。
様々な病気や周りの状況が原因となって、子猫の痙攣が起こります。
まずは、原因を特定することから対処していかなければならないのです。
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